分子生物学実習

今年も分子生物学実習が始まりました。

今日は実習の説明と大学院生を中心としたティーチングアシスタントの紹介の後、

乳中に含まれるα-ラクアルブミンを例にして、DNA二重らせん構造の分子模型を作成しました。

最後には、毎年恒例の記念撮影を行いました。

日本畜産学会 第121回大会

日本畜産学会 第121回大会が日本獣医生命科学大学キャンパスにて行われました。

当研究室からは、大学院生の井上さん、上野君と4年生の鏡谷君が発表しました。

鏡谷君は初めての学会発表だったので緊張していたようですが、堂々と発表していました。


大学院生の上野君(左)と山根君(2012年度修士課程修了)

ノーベル賞受賞おめでとうございます

北里大学にとってうれしいニュースが届きました。

北里研究所所長などを歴任され,学校法人北里研究所の顧問で北里大学特別栄誉教授である大村 智教授にノーベル生理学・医学賞が授与されることが決定しました。心よりお喜び申し上げます。

今回のメディア報道で大村先生のご業績は一般の方に広く知られるようになりましたが,関係者からはいつ受賞されても不思議でないとの認識は持たれていました。

大村先生は,北里柴三郎先生の教えでもあり北里大学の建学の精神である「開拓」「不撓不屈」「報恩」「叡智と実践」を常に心に留め,研究活動を進めてこられたことが改めて認識できました。

私たちの研究室でも,微生物の有用性に関する研究を進めているので,動物や人の健康に実践的に役だつような成果を出せるよう今後も研究を進めていきたいと考えています。

論文が公開されました

西山君(2015年度博士課程を修了)を筆頭著者とする論文が「Molecular Microbiology」に公開されました。

"Cell surface-associated aggregation-promoting factor from Lactobacillus gasseri SBT2055 facilitates host colonization and competitive exclusion of Campylobacter jejuni" 

Keita Nishiyama, Akiko Nakazato, Shintaro Ueno, Yasuyuki Seto, Tsutomu Kakuda, Shinji Takai, Yuji Yamamoto, Takao Mukai,


この論文には西山君が博士課程在学中に行った実験結果が記載されています。

西山君の執念が実った論文といえるでしょう。

論文がアクセプトされました。

修士2年の鈴木君と西山君(2015年度博士課程を修了)2名を筆頭著者とするビフィズス菌の付着因子に関する論文が、

Bioscience of Microbiota, Food and Health にアクセプトされました。

Adhesion properties of a putative polymorphic fimbrial subunit protein from Bifidobacterium longum subsp. longum

Kenta Suzuki#, Keita Nishiyama#, Hiroki Miyajima, Ro Osawa, Yuji Yamamoto, Takao Mukai*
#Equally contribution, *Corresponding author.

論文ゼミを行いました。(3)

研究室の論文ゼミを行いました。

第三回の担当は大学院1年の原くんでした。

(p)ppGpp controls bacterial persistence by stochastic induction of toxin-antitoxin activity.

Cell. 2013 Aug 29;154(5):1140-50.

細菌を抗生物質に暴露した際、大部分の細菌は死滅しますが、少数の細菌は生存することがあります。
筆者らは、盛んに増殖する大腸菌の中に稀に増殖速度が遅い菌が出現し、この増殖が遅い菌が抗生物質に耐性を示すことを見出しました。さらに、この増殖の抑制は、緊縮応答のシグナル分子である(p)ppGppが細胞内に蓄積し、それによってトキシン-アンチトキシン系のトキシンが活性化されることで引き起こされることを報告しています。

遺伝的性質が同じ細菌の集団の中で、なぜ一部の菌が一過的に抗生物質に耐性を示すのかこれまでは不明でしたが、本文献により、(p)ppGppの量には細胞間でばらつきがあり、一部の細胞で偶然(p)ppGppが蓄積されることが、増殖の抑制と抗生物質耐性能の向上に寄与していることが証明されました。