北里大学乳酸菌公開シンポジウムが開催されました。

金曜日から公務出張でブログも全くアップできませんでした。

出張の理由の一つが、シンポジウムの開催でした。


これまで学内では私がリーダー役を務め、乳酸菌プロジェクトを展開してきました。
その中の一つの企画ですが、北里大学から情報発信することを目的として「北里大学乳酸菌シンポジウム」を開催しました。





学会以外が企画するシンポジウムの運営は難しい(特に人集め)ということを以前聞いていたので、当初は参加者が集まらないのではと気をもみましたが、企業を中心に170名を超える方に参加していただき、本当にホッとしました。




本シンポジウム開催に関して、様々なサイトへ掲載を依頼した効果なのか、あるいは乳酸菌が注目の素材なのか、理由はどうあれ、とにかく人数だけ見ると、まずは成功したように思います。


内容は、まずはじめに、私が乳酸菌研究の現状と、本学で進めている研究プロジェクトについて概説しました。


持ち時間がオーバーしそうになりましたが、最後は何とかまとめました。
思えば私が大学院の時のボスは、60才になっても発表の際は原稿を作成して、5回は声を出して練習すると話していたことを思い出しました。私はまだまだ若いですが、とてもそこまでできません。ボスがまめな方だったのか、私が横着なのか・・・。


話はそれましたが、シンポジウムは順調に進みました。





企業から4題、大学から2題の発表を行っていただきました。
企業に関しては、乳酸菌研究において比較的歴史の浅い企業を選び、乳酸菌研究を進めてきた背景なども聞くことができました。


大学関係では、東北大学の北澤先生に腸管免疫に関するレビューとご自身の研究成果を発表していただきました。腸管免疫はホットな領域で、次々トップジャーナルに新事実が掲載されているようです。




また、北里大学からは医療衛生学部の市川先生に腸粘膜ムチンに関するご講演を行っていただきました。
市川先生とは、現在、共同研究を進めています。非常にやさしい先生で、私たちの研究室の大学院生もいろいろ教わっています。






シンポジウムの最後には総合討論を行いましたが、会場と一体となった議論が進みました。

準備段階で、なかなか時間が取れず、細かなところまでは行き届かなかったかもしれませんが、講演者に助けられ、非常に有意義なシンポジウムになったと思います。可能なら来年も続けたいと思います。






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