実習で大学院生も大活躍(2)

研究室で担当している実習も半ばに入ってきました。

前回は、ゲノムDNAの抽出方法を理解すること、それからPCR法の原理を理解することを目的として、PCR法によるひき肉中の肉種判別を行いました。


身近なひき肉を題材としたことで学生たちも強い関心を持って実習に臨んでくれました。
実験前に、外観を見て、牛肉、豚肉、鶏肉のどの組み合わせのひき肉かを判別してもらい、最終的にPCRの実験結果と比較しましたが、見た目で肉種がわかるのは鶏肉くらいでしょうか。



DNAを抽出する前のひき肉。塊がしっかり見えます。



溶解液を入れて一晩おくことで、肉の塊はほとんど見えません。
まずは細胞の溶解に成功! 学生たちも大喜び。


実際の組織からDNAを抽出し、PCR法で肉種特異的なDNAを増幅させるといった作業は、学生実習では初めてといってよいくらい細かい作業になるので、結構神経を使います。
ティーチングアシスタントである大学院生が、一人ずつ各ステップの作業をチェックしてくれたので、おおよそ実験は成功しました。



佐々木さん(左)の班は9人のグループです。




仲又君も丁寧に説明していました。




神前君は卒論ではDNAにかかわる実験を行っていませんでしたが、実習開始までに十分準備をし、理解が進んだようです。




(これまでの記事一覧はこちら。 学部HP研究室紹介はこちら。