ひすい色の卵

先日、私たちの研究室の卒業生の三村さんが訪ねてきてくれました。


三村さんは青森県産業技術センター畜産研究所に勤務しており、現在養鶏部門で研究しています。お土産として「あすなろ卵」をいただきました。


青森県の畜産研究所は歴史的に養鶏で大きな成果を挙げています。
その一つに青森特産地鶏として知られるようになった青森シャモロックの開発があります。  


もう一つ「あすなろ卵」の開発があります。
今ではネット通販でも入手可能なようです。


研究室の学生たちは、皆驚いていましたが、あすなろ卵の最大の特徴は、写真に示したように卵殻の色にあります。






あすなろ卵は、南米ペルーの青色卵を産む「アローカナ」という品種が持つ青卵殻色遺伝子の働きによって、赤血球由来の色素が卵殻全体に沈着し、殻が特徴的な淡い緑色になるものです。
また、卵黄が一般の鶏卵に比べて大きくしっかりしていることも大きな特徴です。





学生も卵黄がしっかりしていることには驚いていました。





あすなろ卵の開発には20年以上かかったようです。
地道な研究が重要な例であると思います。











(これまでの記事一覧はこちら。 学部HP研究室紹介はこちら。