時間に余裕を持って・・・

前回も書きましたが、今年は特別な状況の中で、就職活動が遅れており、卒論の年間スケジュールを考えると、悩ましい部分があります。4年生は8月くらいまで基本的な実験手技を身につけ、夏以降、本格的な実験を進めていければと考えています。時間に余裕を持って、指導できればよいのですが、焦っても仕方ないので一歩ずつ進めていくしかないという覚悟です。


一昨日、セミナーを行った木原さんは、現在、乳酸菌やビフィズス菌の培養方法や糞便からの菌の分離方法などを習得することに力を注いでいます。また培養されてきた菌からDNAを抽出したのち、PCRで増幅させた16S rDNA遺伝子の制限酵素切断長多型(PCR-RFLP)を利用して細菌群を分類する手法を学んでいます。


昨日は、大学院2年の山根君が複数のサンプルを準備し、木原さんがPCR-RELPで菌種を当てるといった作業を進めていました。クイズのような仕掛けは、山根君のアイデアです。


写真から楽しそうな雰囲気が伝わってきますが、実は撮影直前に山根君に内定の知らせがあったので、自然に頬が緩んでいたのだと思います。おめでとう!




ところで、今年の8月26日と27日に、わが北里大学獣医学部(十和田キャンパス)で、日本畜産学会の全国大会が開催されます。


(→http://www2.vmas.kitasato-u.ac.jp/jsas114/




十和田で畜産学会の全国大会が開催されるのは初めてですが、数百名の方が来られることが予想されます。せっかく十和田で学会が開催されるということで、私たちの研究室からもできるだけ多くの大学院生に発表してもらおうと考えています。


昨日は、講演要旨の締め切り日だったので、大学院生は締め切り直前まで講演要旨を手直ししていました。もっと早くから”時間に余裕を持って”指導していればと、いつも反省しています。