はじめてのプレゼン?

今年の4年生は17名ですが、現在7名が教職の実習中で十和田を離れています。
しかも、6名が就職活動中で十和田を離れており、研究室は少し寂しい感じがします。

そのような状況ですが、大学院生が参加のもと、4年生の卒論スタートアップゼミを開始しています。
昨日の当番は、木原さんでした。




発表後、向井からアドバイスを受ける木原さん


専門知識を持たない方には少し難しく感じるかもしれませんが、木原さんの卒論のテーマは、「ラクトースウレイドの腸内菌叢に及ぼす影響と健康増進効果」というものです。


ラクトースウレイド」は牛乳中に含まれるラクトース(乳糖)と尿素との間で”メイラード反応”によって生成されるものです。牛乳中に含まれるほか、特にチーズを生産した際に副産物となるホエイ中にたくさん含まれることから、その活用法が期待されているところです。

このテーマに関しては、私たちの研究室で4年前に着手し基礎研究から進めてきました。これまでのところ、特殊な飼料下でマウスを飼育することによって生じる異常腸内菌叢をラクトースウレイドは改善する可能性が示唆されています。


木原さんの発表では、これまで研究室で進めてきた研究の目的および得られた成果を30分程度でわかりやすくまとめてくれました。また、関連する英語の文献も紹介してくれました。とても初めてのプレゼンテーションとは思えませんでした。そういえば木原さんは、3月に開催された農医連携教育セミナーで発表していたので、その経験が生かされていたのかもしれません。
(→http://www.kitasato-u.ac.jp/vmas/faculty/as/news/n20110308.html


発表後、卒論の目的に関して、大学院生や教員を含めて意見交換をしました。少しずつ専門知識を深めながら、実験を進めていくことになります。粘り強く実験をしましょう。