”寿命が伸びる”ヨーグルト

やっと手に入れることができました。

このヨーグルト、実験動物レベルですが寿命を伸ばす効果を示したビフィズス菌LKM512株を利用しています。

研究成果は、昨年の夏に製造元の協同乳業の松本研究員、理研の辨野先生のグループが中心となって共同研究を行い発表されましたが、ヨーグルト自体をなかなか入手できませんでした。


やっと手に入れたヨーグルトはなかなか美味しいものでした。




今回の研究成果は、10ヶ月齢マウスにLKM512株を摂取させた場合の寿命伸長効果を検討したものです。

10ヶ月齢のマウスは人間に換算すると40〜50歳位に相当します。

大体、私くらいの年齢ですが、この年齢になると確かに健康に関心が高くなります。

よく考えられた実験であると思いました。


この菌の寿命伸長効果は、長期間摂取することで、腸内細菌の構成が変わることによってポリアミンが増加するためであると結論づけられています。

ポリアミンは、乳中に多く含まれており、赤ちゃんの成長に寄与していることが示されているほか、加齢によって細胞内のポリアミン濃度は減少するので、老化との関連も示唆されています。特に、バリア機能や炎症抑制作用などがあることも示されています。



今回の研究成果はかなりインパクトのあるものであり、発表当時はメチニコフの不老長寿説が証明されたと言うよな論調で、取り上げるメディアもありました。

このグループは、その後もインパクトのある研究成果を発表しておりますが、機会があれば取り上げたいと思います。


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