他学科での講義

本日、生物環境科学科の2年生に対して「動物科学概論」の講義を行いました。


いつも感じるのですが、他学科の講義は、私も学生も最初はお互いに妙な緊張感があるのがわかります。


緊張感はよいのですが、講義の一体感を得るために、

なるべくこの妙な緊張感をほぐすことにしています。




概論の講義は15回の講義を、動物資源科学科の先生で分担して行います。

私は1回目の概説と10月下旬に専門の「動物微生物分野」について講義します。




今日は概説ということで、スライドに示したようなタイトルで講義をしました。





よく知られた事実ですが、現状の家畜生産は、穀物(トウモロコシ、麦類など)

なくして成り立ちません。


飼料は濃厚飼料と粗飼料に分類できますが、穀物を中心とした濃厚飼料は、

豚や鶏の“主食”となります。


牛はもともと“草食性”ですが、それでも肉を生産するための牛

(肉用の肥育牛)では、給与する餌のほとんどは濃厚飼料となります。



濃厚飼料はほとんど輸入されているため、飼料の自給率は25パーセント程度

と低い数値となります。


現在、おおよそ3000万トンの穀物が輸入され、そのうち2000万トン以上は

家畜が消費しています。


このように、家畜生産は輸入飼料なくして成り立たない状態となっています。



講義では、輸入飼料依存の家畜生産の問題点を提起し、

これを解決するための動きなどを解説するとともに、

学生のみなさんにはこのような現状をどう考えるかを少し考えてもらいました。





ところで、今日の講義では一つ大失敗をしました。

講義中に配布した資料のコピーの一部が抜けており、

学生の皆さんには迷惑をかけてしまいました。



配布できなかったコピーは下の写真に示されている内容です。





講義中にこのブログを見るように話しましたが、見てくれているでしょうか。

(次回の講義で資料を配布するようにしますが・・・)


最後になりますが、一番前に座っていた学生さんに撮影してもらいました。

ありがとうございました。



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