飲み会は楽しく

研究室では、年に何回か”飲み会”を開き、教員と学生、先輩と後輩、同級生同士と親睦を深めています。


先週末も研究室有志で食事を兼ねた飲み会を開催したようです。





研究室ばかりではなく、クラブ活動などでも飲み会はありますが、クラブ活動では先輩・後輩の厳しい関係から、一気飲みが強要される可能性があります。

命に別条はなくとも急性アルコール中毒で救急車を呼ぶような騒ぎになれば、一気飲みを強要された本人の肉体的、精神的苦痛は相当なものになるでしょう。これがいわゆるアルコールハラスメントです。


いわんや、生命を脅かすようなことがあれば、当人およびご家族はもちろんのこと、そこに関わりのあった関係者は本当に悔やみきれない事態になるでしょう。


今から30年前くらいになりますが、私が学生のころもクラブ活動での一気飲みはありましたが、マスコミなどで大きく取り上げられる事故はなかったように記憶しています。お互いに”あうんの呼吸”で限界をわきまえていたのかもしれません。


しかし、悲しいことにいつのころからか、一気飲みで命を落とすといったニュースを耳にするようになりました。


そして、一昨日の新聞には、一気飲みを強要され死亡した学生のご家族が損害訴訟を求めた裁判の和解に関する記事が掲載されていました。(ネット記事はこちら



写真は朝日新聞野切り抜き



記事タイトルからは、大学側が非を認めた内容だけに読み取れますが、賠償内容に関しても記載されており、一気飲みさせた何人かの学生に支払いを求め、大学側には見舞金、防止策を求めるというものでした。


当然と言えば当然ですが、学生に賠償支払いを求めた点に注目すべきでしょう。
学生であっても責任を問われるということを十分理解してほしいと思います。

責任を問われるからではなく、自分が被害者の立場にたったことを想像すれば、適切な対応はとれると思います。


本学部では、クラブ活動の飲み会などでの一気飲みを禁止していますので、幸い大きな事故は起こっていません。

学生同士のプライベートな飲み会であっても、もし、そのような状況になりそうであったら、勇気を持って飲み会をコントロールしてください。