大学院生が乳酸菌学会2011年度大会で発表
2011年7月11, 12日と関西大学千里山キャンパスにおいて
乳酸菌学会が開催されました。
細胞分子機能学研究室からは、山本先生と修士2年の西山君が参加しました。
以下は、西山君のレポートです。
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今回は、海外特別講演として、フィンランドのヘルシンキ大学よりJustus Reunanen 博士が来日し、「Lactobacillus rhamnosus GG の繊毛が宿主との接着に関与する」のタイトルでご講演されました。
"乳酸菌の宿主腸管への接着"のセクションは、演題数も多く非常に活発でありました。
同分野の研究を行う私、西山も非常に参考になりました。
Lactobacillus rhamnosus GG は「GG菌」の愛称で、フィンランドのValio社がライセンスを持つ菌株で、20カ国以上のヨーグルトに利用されています。
日本ではタカナシ乳業から、GG菌を含むヨーグルトが発売されています。
なぜGG菌と名付けられたかも、こちらに掲載されています。
GG菌がこれだけ広く利用されている理由の一つに、世界中の多くの研究者によって様々な健康増進効果を発揮することが報告されていることもあげられると思います。
このような効果は、GG菌が腸の上皮細胞に接着したり、腸の上皮細胞下に存在するパイエル板と呼ばれる免疫組織を刺激することによると考えられています。
今回の発表は、GG菌にも繊毛が発現していて、接着に関連しているということで大変興味深い話でした。
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山本先生からの報告では、西山君の発表も大成功のようでした。
発表会場の関西大学
# 後日写真は追加予定。
(7月15日追記)
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